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法務職につきたいけど、PCスキルって必要なのだろうか?
法務職を志望する方にとって、文章力やコミュニケーション能力は非常に重要だと思います。しかし、PCスキルってどのくらい必要なのか、疑問に思っている方もいるのではないかと思います。
そこで、法務職に従事して以来、およそ10年以上経った身でありますので、私なりに解説したいと思います。
ご参考になれば幸いです。
結論
結論としては、マクロやVBAの知識はそこまで必要ではないが、ワード、エクセル、パワーポイントの基本的なことやちょっとした小技が使いこなせる程度のPCスキルがあった方が良いと思います。
また、タイプ打ちも早いに越したことはありません。
理由:業務の大半がPCを使った資料づくり
なぜかと言うと、法務職の大半が資料づくりだからです。契約書作成・確認はワードやPDFでやりとりするし、場合によっては、エクセルでまとめたりします。
契約書関連以外には、株主総会や取締役会等の資料作成で、パワーポイントを使います。
何をやるにしても、基本的にはワード、エクセル、パワーポイントは必須になります。
ですから、これらを使いこなせなければ、業務をスピーディにこなすこともできません。また、やはり使いこなせている人とそうでない人の資料の出来栄えは如実に差が出て、結果としてその人の評価にもつながってしまいます。
また、近年では、英文契約であれば、翻訳機を使うし、契約書チェックツールや契約書管理ツール、電子契約等も登場し、法務職とPCは切っても切れない関係です。
最初からPCスキルは必要なのか。
では、最初からPCスキルは必要なのか気になるところです。確かに、最初からPCスキルはあるにこしたことはありません。しかし、PCに抵抗感さえなければ、法務職として従事していくうちに、すぐに使いこなせるようになると思います。
私は、最初は大学のレポート作成や講義で学んだ程度の知識しかなく、ブラインドタッチすらできませんでした。毎月十件近くの契約書対応し、取引先の書式を見ていくうちに、ブラインドタッチができるようになり、ちょっとしたオフィスの小技も覚えていきました。
なお、法務職に内定したけど、PCに抵抗感がある方は、ある程度、前もって基本的なことを勉強しておいた方が良いかもしれません。単に、タイプ打ちだけしかできず、のらりくらりとやり過ごしていくと、いくら法律知識が豊富であっても、仕事ができない人と言われかねません。
他職種で認知されていないが、法務職でよく使う小技
ではここで、人によっては、そんなの大したことないと言うかもしれませんが、他職種の方と話していて、他職種ではあまり知らないけど、法務でよく使う小技を紹介したいと思います。
契約書チェックにおいて、ワードのコメントの付け外し(オーナー名変更も含む。)や編集履歴の設定、ワードの編集禁止設定をよく使います。
管理表において、エクセルのフィルター設定やきれいに印刷するコツをよく使います。
株主総会、取締役会関連の資料作成において、パワーポイントの目次の作り方、グリッド線を使ったデザイン調整をよく使います。
これらは、当ブログで記載していますので、お時間あれば、ご確認ください。
さいごに
本記事はこれから法務職への採用を希望されている方に向けて、記載してみました。
法務職採用にPCスキルはそこまで影響しないことが多いと思います。しかし、業務の大半はオフィスを使いこなせないと大変です。
ご参考にしてもらえると幸いです。
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